クランクの外し方
中国からBBアダプタが届かないので,クランク等の外し方を書いておきます。
ハイガーのホームページにベルト交換のマニュアルと動画が掲載されていますので、これを参考にしました。
https://www.haige.jp/pdf-kumitate/hg-yx-5001_5003_5006.pdf
動画で使用されていたコッタレス抜きと私が持っていた製品(バイクハンドのツールセット一式の一品)は、原理は同じですが少し違ってました。私がもっていたコッタレス抜きにはピストン部分がボルトで止められていましたのでそれを抜いて、ボルト抜きで本体にピストンをセットして使用するようになっています。また、14㎜のボックスレンチがツールセットに含まれていますので、これを使ってクランクボルトを外します(簡単に外れました)。
動画には登場しませんが、右のクランクも左と同様の手順で外せます(この関係のボルト等は全部順ネジ)。
右クランクを外した後、一つだけ注意しなければいけないのは、右クランク側のシャフトのボディ際に溝が彫ってあって、そこに抜け止めのスナップリング(Cリング)が嵌められていること。
これを外さないとクランクが抜けません。精密ドライバーを2本使って頑張れば抜けるかもしれませんが、無理を背う専用工具を購入しました。
アストロ工具で約500円(ネットのほうが安いようです)。ペンチ部分の先端にピンがついていて、スナップリング先端部の穴を広げることができます。アダプタの取り付け方によって、普通のペンチと同じように握ったら先端が閉じるようにも、逆に先端が開くようにもできます。この場合は先端が開くように取り付けて外します。
ここまでで、ボトムブラケットとクランクをホローテックに交換できそうなことが確認できました。
チェーンライン
次に確認すべきことは、シマノのクランクにベルト用のプーリーを取り付けることができるかどうか。
(追記:上記図の寸法は間違ってます。測りなおしたら筒長は60mmでした。以下のチェーンラインの計算も違ってます)
まず、チェーンライン(プーリーライン)の測定。
プーリーは右側ベアリングぎりぎりのところについています。シマノのクランクを使ってこの状態を再現しなければいけません。チェーンラインとは車体のセンターからチェーンリングまでの距離(ダブルギアの場合はインナーギアとアウターギアの中間との距離)。測り方は車体外側とチェーンリング(プーリー)外側の距離と車体内側とチェーンリング(プーリー)内側の距離を測って、それを平均したもの。
www.cb-asahi.co.jp
スピンバイクのプーリーライン(チェーンライン)を実測したところ、外-外は64.0mm、内-内は18.0mmだったので、プーリーラインは、
(64.0+18.0)/2=41.0
クランクにプーリーを取り付けるには、プーリーの6本アームを切断して、クランクに直付けするやり方。プーリーアーム6本の内2本だけがクランクアーム4本の内2本と接続することになる(大丈夫な気がしない)。この場合、①プーリーをクランクのインナー側の内側(ボディ側)に付けるか、②プーリーをクランクのアウター側の外側に付けるか、となる。それぞれ、プーリーラインは
① 43.5-4.8/2-6.0/2=38.1
② 43,.5+4.8/2+6.0/2=48.9
となる。
②は論外。なお、①はアームの鍔を削ったら2mm既設のプーリーラインに近づけることができ、40.1mmまで改善できる(でも、強度劣化が気になるところ)。
次に、考えられるのは、中間物(例えばアルミ板。2mmくらいが適当か?)をクランクを付け、さらに、そのアルミ板にプーリーを付けるやり方。これだとプーリーアーム6本とクランクアーム4本のすべてが接続することがメリット。なお、この場合、③クランクのインナー側の内側にアルミ板を付け、アルミ板の外側にプーリーを付けるか、④クランクのアウター側の外側にアルミ板を付け、アルミ板の内側にプーリーを付けるか、となる。それぞれプーリーラインは、
③ 43.5-4.8/2+6.0/2=44.1
④ 43.5+4.8/2-6.0/2=42.9
となる。
なお、③はクランクとアルミ板の間にスペーサー(アルミ板で作るかワッシャを使うか)を入れることで、④の場合はアルミ板とプーリーの間にスペーサーを入れることで既設のプーリーラインに近づけることができる。
③と④を比べると、④のアルミ板の方が工作量が多いこと、③で作ったアルミ板を④用に再加工することは可能だけれど、④で作ったアルミ板は③用には加工できないことから、まずは、③を試すことにする。
プーリーは5本アームかと思いきや6本アームでした。シマノクランクの5本アームは干渉してしまって付きそうもない。4本アームでどうだろうか?
ハイガーのスピンバイクでパワーメーターを使う?
ハイガーのスピンバイク(HAIGE スピンバイク HG-YX-5006 ホワイト )でパワーメーターを使うことをシミュレート。
ロードバイク乗りにとってスピンバイクで問題なのは、ペダル間隔(Q値)が大きいことと、どれくらいのパワーで回しているのかがわからないこと。
そこで、スピンバイクのクランクをシマノのホローテックに変更できないかと考えた(左クランク用のパワーメーターは持ってるから)。
先人の事例によると、パワーメーターを使っている人もいるようだ。
しかしながら、この人のスピンバイクのBBとハイガーのBBは違うので、まったく同じやり方はできない。
(追記)2021年3月現在リンク切れ。確か、ベアリングを直接埋め込む古いアメリカのマウンテンバイクの規格と同じBBのスピンバイクを使ってらっしゃる方がいて、JIS-BBへの専用アダプタを買ってきて付け替えるという話でした。
で、うちのハイガーのBBにはまっているベアリングを測ってみると、
外径40mm」、内径17mmであるようだ。
また、
BB30(内径42mm、幅68mm)の寸法に似ている。BB30の変換アダプタを少し削ったら使えるかも。右側をツラに合わせればはまるはず。安いのはAliexpressで10ドル。10ドルならと、1週間ほど前にポチッとしてみたが、新型コロナの影響か全く送ってくる気配がない。
次の問題は、ゴムベルトを駆動するクランク側のプーリーをどうやって固定するか。
6本アームだから、4本アームのクランクでないと干渉するかも。